ソーシャルアプリから学ぶUXデザイン~TuneTVとMy365~

去る7月3日(火)、クリーク&リバー社主催で、
ソーシャルアプリから学ぶUXデザイン~TuneTVとMy365~
というセミナーが開催され、株式会社シロクの石山氏と弊社のUXデザイナー藤井幹大によるトークセッションが行われました。
非常に見所の多かったそのセミナーの、全部とはいきませんが心にのこったUX金言をここでご紹介したいと思います。
※石山氏の敬称も文中では省略させていただいております。ご了承ください。

まとめ方としては、石山氏、藤井両名の発言を私の主観で5つの分野にカテゴライズしご紹介させていただきます。
*本記事は石山氏および藤井の許可を得て公開しています。

右が石山氏(株式会社シロク)、左が藤井(株式会社ジェネシックス)

UXとは目的達成の手段であり、UXが目的ではない。

  • UXデザインで気をつけていることは「UXデザインを目的としないこと(藤井)
  • ゴールとはステークホルダーの目的が達成できることであってUXがゴールではない(藤井)
  • Look & FeelもUXであると定義されることがある。…ユーザーがゴールのために必要とする場合はUX。ただしそのデザインが使いにくかったとしても、それがもっともユーザーゴールを助けるものならばそれもUXの実現方法の一つ(藤井)
  • 目的を達成するための手段がUX(石山)
  • UXはデザイナーにとどまらず、プロジェクトチーム内のすべての職種の共通言語となり得るもの(石山)
  • 例えばマネタイズという目的と、ユーザーのゴールが対立する場合もある。出来る限り全体思考する(石山)

 

日々、仮説と検証の繰り返し。

  • (「仮説はどんな頻度で行うのか?」という質問に対し)毎日が仮説と検証(石山)
  • 事例:フォロー&フォロワーが可視化できる「友達タブ」というページが当初あり、必要とされる機能だと想定していたが、実際には使われなかったのでnotificationに変えた(石山)
  • 事例:My365はDL数アップの検証のために8カ国語対応でリリースした。結果米国では受けなかった。日本人は俳句などのように制約条件のなかでクリエイティビティを発揮することが得意な国民。twitterは文字数に制約があるからヒットした。俳句もしかり。だから写真の枚数に制約があるMy365は日本人に受けたのでは(石山)
  • LPのボタン位置、文字サイズ、画像とテキストの組み合わせ…などリリースしては検証の繰り返し。仮説と検証が大事。(石川)
  • tuneTVは元々のUX定義上は番組表を不要とするサービスだったがユーザーニーズを受けとめる形で実装となった(藤井)
  • 仮説と違う結果になることはある。その場合は”何を知るためにこの仮説を検証したのか”に立ち戻ってチューニングする(藤井)

 

ユーザーを定め、ユーザー視点にフォーカスしていくものづくり。

  • tuneTVはサイレントマジョリティをターゲットにしていた(藤井)
  • ペルソナになりきることが重要…しかしこれが難しい。そのためのツール、迷わないための指針がUXデザイン定義(藤井)
  • ギーク受けではなく、大衆受けすることを重視している(石山)
  • ターゲットユーザーの視座を身につけることが大事。例えばMy365は女性向けサービスなので、男性のディレクターも女性誌を徹底的に読み込んで、ユーザーが何を見て、どんなものが流行しているのかを学ぶこともある(石山)

両氏のトークセッションの後は参加者をグループ分けしてのディスカッション。

 

アプリのレビューに対して。

  • 起動したら「レビューを書いてください」とアラートがポップアップするアプリがあるが、あれでは効力が無い。よりアプリを楽しんで使っている人にレビューを書いてもらうためにMy365では50枚目の写真をアップしたユーザーに「レビュー依頼」を表示する(石山)
  • レビューのネガティブな評価がターゲットユーザー属性のコメントなら重く受け止めるが、そうでない場合は現実的に可否を判断して進める(藤井)

 

アプリのチュートリアルの考え方。

  • ”My365はチュートリアルコンテンツあり、tuneTVはノンチュートリアル”ユーザーゴールは助けるべきものなのか?自分で見つけさせるべきものなのか?(質問)
  • MacBookなどは初回起動時に動画が展開しそのプロダクトの世界観に没入できるようになっている。My365でも丁寧なチュートリアルを用意した。それを踏めばこのアプリがわかるようにこだわった(石山)
  • ジェネシックスのアプリはデザインで直感的に伝える&シンプルに作ることを目指しているのでtuneTVはシンプルに仕上げ、チュートリアルは実装しなかった。ただしサービスが成長し機能が充実してくれば効果的なチュートリアルが必要。(藤井)

 

UXについていろいろ。

  • UXという概念がビジネスサイドの人に普及してきた。デザイナーは危機感を持つべきかもしれない(石山)
  • UX以前はデザイナーといえば”バナーを作る人、キャンペーンページを作る人”というイメージをもたれていた。作った人が依頼者を説得するという感覚だった。UX以降は、UXを共通言語あるいはデザインの根拠として共通認識することにより、デザインは説得が必要なものではなく、チーム内の納得感を促進するものになり得る(石山)
  • 呼び方はUXデザイナーでもデザイナーでもよい。UXというキーワードを使うことによってデザイナー以外の職種のスタッフもUser体験を意識することができる。UXというキーワードはそのための装置のようなもの(藤井)

以上、簡単ではございますがトークセッションのまとめとさせていただきました。
今回のUstのアーカイブも閲覧できるそうですので、さらに詳細を知りたいという方は以下をチェックしてみてください。

http://www.ustream.tv/recorded/23756293#utm_campaign=www.facebook.com&utm_source=23756293&utm_medium=social

About rikanakayama
2002年株式会社サイバーエージェントへ入社。新規事業企画や開発を経験。その後、当時のグループ会社である株式会社VOYAGE GROUPへ異動。人事本部長として、新卒・中途採用全般、評価制度のリニューアル、育成制度の企画・運用を担当。ECナビ事業部の事業本部長を経て、同社の戦略事業として立ち上がったスマートフォンアプリ事業のプロデューサーとして参加。2014年1月、楽天グループマーケティング部に入社。マーケティングソリューション室の室長として各広告グループトータルのマーケティング効果の最大化に注力。2015年3月より同部署の副部長・室長を兼務。パワーママプロジェクトが実施した「ワーママオブザイヤー2014」に選出。

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Google+ フォト

Google+ アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

%s と連携中

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。