新卒向けUXデザインワークショップ レポート

みなさんこんにちは、1年振りの投稿になりますSakata(@huin) です。インターンの記事を書いてから1年、気づけば新卒社員としてジェネシックスにお世話になっています。

さて今日は、ジェネシックスのチーフUXデザイナー @mikihirocksさん が 新卒エンジニア向けに行った研修「UXデザインワークショップ」の様子をお伝えします。

UXデザインを知る

ワークショップは、「みなさんは何をつくりたいですか?」という問いとともに、ジェネシックスのモノづくり哲学について共有することから始まりました。

参加者から色々な意見が出る中で、ジェネシックスでは「世界を良く変えるモノ」を作りたいこと、そしてそのためにユーザーの「ゴール」体験を実現することを目指してモノづくりをしていることが話されました。その「ゴール体験」がジェネシックスの考えるUX(User Experience:ユーザー体験)であるという話を聞きました。

ジェネシックスの考えるUXデザインについては当ブログの記事「genesixデザインプロセス – 2 – UXデザイン」に詳しく説明されています。今回のワークショップでは、UXそのものの定義に加えて、

  • ユーザーのゴールについて
    1)エモーショナル, 2)ファンクショナル, 3)セルフ
    の3つのゴールを定義していること。
  • チーム全体で製品開発を行うからこそ、価値・行動の動機を定義することで、関係者間の考えのブレをなくそうとしていること。

といったお話を聴きました。

UXデザイン定義を経験する

ジェネシックスの考えるUX、そしてUXデザインについて聴いた後に、UXデザイン定義書を用いてそれを実際に体験するために2つのグループワークが行われました。

ユーザーモデルの設定とアプリケーション定義ステートメントの決定

1つめのグループワークはVOYAGE GROUPが運営するECナビを例にした、

“ECナビのユーザーモデルの設定とアプリケーション定義ステートメントの決定”

でした。ECナビの核となるユーザーについて、年代、職業などの情報を受け取った後、4人程度のグループにわかれて,以下のような項目について設定を行いました。

  • マネキン(※)のデモグラフィック(年齢, 性別, 職業, 居住地, 人物像)
  • ユーザーのゴール
    • エモーショナルゴール(行動の直感的動機)
    • ファンクショナルゴール(一次的動機)
    • セルフゴール(自己実現・本質的動機)
  • マネキンが抱える課題と現状の解決策
  • サービスの使用コンテキスト(プロット)
  • アプリケーション定義ステートメント

※ ジェネシックスでは,実データに基づいたユーザーモデルを”ペルソナ”,そうではない仮想のモデルを”マネキン”と定義している為、今回のワークは”マネキン”の設定になります.

僕達のチームでは,以下のようにユーザーモデルを設定しました。

  • デモグラフィック : 35歳, 女性, 専業主婦
  • エモーショナルゴール : お得感
  • ファンクショナルゴール : 効率的にポイントを貯める
  • セルフゴール : 賢い主婦, できる妻
  • 課題と現状の解決策
    • 課題 : もっと効率よくポイントを貯めたい。
    • 解決策 : ポイントが沢山もらえるような商品を買う。
  • 使用コンテキスト : 午後13時すぎ、家事等終わって一息ついた頃。

そして、このマネキンのゴールを達成すべく,ECナビのアプリケーション定義ステートメントを

「使えば使うほど貯まるポイントサイト」

に設定しました。
このタイミングで一度、各グループの成果を共有し合いました。

僕達のチームでは,ECナビのユーザーにとっての役割を”ポイントサイト”としましたが,“ECサイト”と定義つけているグループもあったりと,各グループで差ができる結果となりました。

ECナビの改善アイディア

2つめのワークは、1つめのワークを基に,具体的にサービスをどう変えていくべきか、具体的施策のアイディアを考えました。

1つめのワークショップで,ユーザーのファンクショナルゴールを”効率的にポイントを貯める”と設定していたので,それに対する施策を考えました。具体的には,

  • 日用品など細かなものもECナビ経由で購入してもらえるよう「コンビニ」カテゴリを作る。
  • 週に1度など定期的な購入を繰り返すごとにポイントの付与率を上げていく。

などのアイディアがでました。他のグループも各グループの設定したマネキンのゴールなどに基づいてアイディアを考えていました。

UXデザインを知る(再び)

2つのグループワークでは、各グループから以下の様な感想があがりました。

  • 正解がないので話し合いの中でしっくりこない(確信をもてない)
  • マネキンを意識しすぎるあまり、方法と目的が混乱してしまった
  • 方法論(ユーザーモデルのどこから設定していくべきか)にとらわれすぎて効率的に進められなかった
  • マネキンの”現状の課題”をしっかりと分析・設定できないとその後の施策も決められない
  • グループのメンバーの意見をまとめるのが難しかった

これらの意見を踏まえた上で、@mikihirocksさん から、UXデザインをより理解するためのお話がありました。

まず前提として、通常はユーザー調査で得られた情報・事実をもとに作成していること(マネキンではなくペルソナの作成)の説明がありました。
そして、ユーザー調査に基づいたペルソナであっても、それはあくまでも仮説であって答えではないことを聞きました。そのため、リリース後には実際の使われ方を調査しながらペルソナ自体を改善していくそうです。

その上で、ではなぜUXデザイン定義が必要かという部分について、「チームで『良い』モノづくりを行っていくために、作っているプロダクトをブレさせないため」であることを改めて聞きました。そうすることで、プロダクトのブレをなくし、ユーザーの「ゴール体験」を実現することができるということでした。

まとめ

僕自身はジェネシックスのインターンの中で、デザイナーさんに手伝って頂きながらUXデザインの定義を行ったことがありました。なので、今回のワークについてはスムースに進めることができたと思います。(経験があるっていうのはそれでプレッシャーでしたが笑)

しかし、UXという言葉を初めて聞くような人にとっては、“どうして必要なのか”というところなど、なかなか納得感を得ることはできなかったのではないかと思います。

ここからは個人の解釈なのですが、ジェネシックスにおけるUXデザイン定義は、コミュニケーションツールであるという風に感じています。

UXデザインを行うことによって、プロデューサー、デザイナー、エンジニアという責任範囲も専門知識も異なる人たちが、同じゴールに向かって活動できる。そしてそのゴールというのはもちろんユーザーにとっても「ゴール」であるわけです。それってモノづくりのプロセスとして理想的ではないでしょうか?僕はそう思っています。

今回のワークショップでは、時間の都合上できなかった内容もあったらしいので、同期と一緒により深く学ぶ機会があればなと思っています。

以上、新卒エンジニア向けUXデザインワークショップのレポートでした!

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