第4回スマートフォンサミットレポート #02

第4回スマートフォンサミットのメモレポート第2弾です。
すべての内容がをメモしているわけではありません、あくまで重要であると
思った点の抽出になります。言い回しも若干変わってるかもしれませんので
ご了承下さい。

ジェネシックスでは今後もスマホ系のイベントに先入してレポートを上げて
いきたいと思います。宜しくお願いします!

ハッシュタグ:#SmartPhoneSummit

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■スマートフォン時代に求められるUIデザインとは?(パネルディスカッション)
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株式会社イード リサーチ事業本部 第1プロジェクト推進部 チーフコンサルタント 宮内英彰氏
HTC Nippon株式会社 プロダクトエンジニアリングディレクター 児島全克氏
Jibe Mobile 代表取締役社長 辻徳雄氏
アイティメディア +D Mobile 編集長 園部修氏
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●UIへの関心度、優先度は高くなっているのか?
・タッチパネルの影響が大きい。記事の中ではテキストでは伝えられないものが多い。動画での紹介が増えておりユーザーの関心も高い(ITM)

●androidにおけるUIに関して
・今の問題はガラケーで慣れきったUIに対してスマートフォンがとっつきにくいという点(ITM)
・優位点として、「戻る」ボタンは大きい。挙動はイマイチ統一されていないが大きな特徴(イード)
・ハードにおける統一性も重要。現状のは電源ボタンなどかなりバラバラなのがネック(ITM)
・学習のしやすさという点も大事。多少差はありつつも、すぐに習得できるデザインが重要(イード)
 →特にユーティリティ系のアプリはアプリ側で統一UIを統一するべきでは?特にTwitter系アプリ側に関して
・差別化の要素を求めると、UIは重要な差別化要因。ユーザー目線では統一すべきかもしれないが、そうするとアプリとしては差別化せざるをえない(jibe)

●日本とグローバルで求めるUIは違うのか?
・言語が違うので、入力方法に関しては大きな違いがある。ただし、それ以外の部分は違いはない。HTCとしても国別でUIを変えてはいない(HTC)
・何かを探す、そのステップは海外で若干違う。なのでサービスによってはローカライズは必要なのではないか(イード)
・jibeはもともと欧州向け。日本ローカライズにむけて全面カスタマイズした。具体的には例えば色。現状のサムライブルーは、海外ではターコイズブルーなどのほうが受け入れられる(jibe)
・体の違いも大事だが、交通環境も大事。日本は電車通勤が多いので片手オペレーションが重要となるが、欧米では車出勤が多いので、音声オペレーションが重要となる。この違いは大きい。(神尾)

●UI評価の定量化に関して
・スピードに関しては、早いほうが良い。iPhoneの例で面白いのは、日本の技術者はコンマ1秒でも早くしようとするが、Appleではアニメーションなどで工夫していかに遅さを感じさせないか、という点を工夫している(イード)
・iPhoneにターゲットユーザーはいない。iPhoneは普遍的なもので、誰にとっても使いやすいものを目指している。(神尾)

●ターゲットユーザーを設定すべきか?
・jibeにおいては、リテラシーの高いユーザーを想定。リリース後のヒヤリングではターゲットユーザー以外の層が多かった。ただし、開発の段階ではターゲットユーザーを定めたほうが作りやすい。(jibe)
・絶対にすべき。Dノーマンの言う本能レベルのデザインがより気持ちよさにつながる。特に具体的なユーザーを設定するメリットは、開発プロセスにおける意思決定が早くなるから。(イード)

●技術ベースのものづくりに関して
・感性価値重視→ユーザーをあえて裏切ることによって「これはすごい!」と思わせるデザインも大事なのではないか(イード)

【所感】
現状のAndroidスマートフォンにおける諸々に”違い”に関しては、端末、OS ver.、アプリそれぞれで違いはありつつも、すべて一貫して「ユーザー目線」を貫いたものづくりができていれば、それ自体に馴染むのはそれほど時間がかからず、上記違いはそれほど問題では無くなるのではないだろうか。ユーザーの脳内モデルに忠実なものづくり。ただし、小手先の差別化で競争をすると決してそうはならない。
また、グローバルに広がるスマートフォン市場においては、全世界で受け入れられるようなグローバルスタンダードUIを目指しつつも、きめ細かいローカライズが成功のカギとなるようだ。少なからず言語、価値感の違う人々へサービスを提供するからには、UI・デザインの力がより重要となるのだろう。

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■スマートフォン時代に向けて、ケータイ資産をどう生かすのか(パネルディスカッション)
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株式会社アクロディア 代表取締役社長 堤純也氏
株式会社エム・ティー・アイ パッケージソリューション事業部長 小畑陽一氏
株式会社アイフリーク 代表取締役社長 伊藤幸司氏
一般社団法人モバイル・コンテンツ・フォーラム 常務理事 岸原孝昌氏
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●ガラケーのコンテンツ資産価値はスマートフォンに移行するにあたってどうなるか?
・例えば音楽であれば着うたフル¥400などはグローバル競争の価格感だと高い。自然に行けば価値は減少するだろう。スマートフォンプラットフォームにあったビジネスモデルの変更が必要ではないか(MCF)
・SNS連合のフリーミアムモデルが迫っているという点も大きい。黙っていたら資産価値は減少していく(アイフリーク)

●ガラケー→スマホにあたってのビジネスモデル(課金・集客)に関して
・MTIとして重視しているのが、既存のガラケーのユーザーをスマートフォン移行後でもいかにスムーズに自社のサービスを利用して頂くか。特にルナルナにおいてはデータの引継ぎを重視している(MTI)
・ドメスティックとグローバルで分けて考えるべき。今の料金体系はその仕組みにひもづいて成り立っているものだから。どのみちビジネスモデルは変更せざるをえないだろう(MFC)
・キャリアの枠組みを期待していると、またグローバル競争から取り残される。ここは注意しないといけない点(神尾)
・もはや端末ベースで課金先を固定するのはありえない。今後は出口はもっと多様化していくだろうし、アプリ内課金でマネタイズ、課金先は各環境、地域にあったものをそれぞれラインナップする(アクロディア)
・集客においは特にブランディングが大事。AngryBirdもコンテンツの面白さはもちろん、ブランディングで成功した。課金に関してはもはやキャリアには頼れない。複数の選択肢を用意するしかない、現状は(アイフリーク)

●マネタイズの多様化に関して
・広告に関しては、現状スマートフォンの純広は死んでいる、自社サービス内でも導入を見合わせている→コンテンツを棄損する恐れもある。それよりもコンテンツとしてのタイアップ広告などはもっと力を入れて取り組みたい(MTI)
・定額課金モデルは今後かなり厳しくなってくるとは思うが、ユーザー目線で考えたときに定額の方がよいサービスもある。定額取り放題のスキーム(MTI)

●フラグメンテーション対策に関して
・DRMをはじめ、できるところは標準化をすすめていくべき。我々は団体交渉窓口を作って対応していかないといけない。フラグメンテーションの対応コストに関してはグローバル対応でヘッジすべき(アイフリーク)
 → これはやらない、という見極めも重要な点。特に対応端末はある程度選択が必要なのではないか?(神尾)
・端末ベースでの対応となると、結局売れている端末ベースでの対応となる。事前に予測をするのが難しいので、リリース後対応とならざるをえない(MCF)

●なぜ日本evernoteなどのようなスマートフォン時代にあったら世界で広がるサービスが出ないのか?
・日本と海外では問題解決能力が違う。日本はキャッチアップ能力が高いので、オリジンを作る発想を持たなければならない(アイフリーク)
・ソフト/アプリケーションだと確かに日本発のものは少ない。ただし、ゲームは世界に誇るものが多くあるわけだし、単純にグローバルに目をむけ出て行く姿勢が大事なのではないか(アクロディア)
・日本人は幕の内弁当的。かつなんでも自分でやりたがる。これを変えないといけない(MCF)

●なぜ日本発、海外先行のサービスが無いのか?
・まず日本のマーケットが大きいのが影響しているだろう。さらに、海外はその国、地域での多様性が大きい。これが海外スタートでのサービス展開を妨げているのではないか(MCF)

【所感】
ガラケー時代のキャリア依存の垂直モデル(課金、会員認証)には期待しつつも、グローバル競争、スマートフォンプラットフォーム(iOS/Androidなど)を考慮すると頼りきれないし、待っていては完全に乗り遅れるのがこのスピードの早い業界の現状。課金方法などのビジネスモデルは複数選択肢を持たせながらも、悩んでいる暇があったらとにかくやってみる、リリース後に複数の選択肢をチューニングしていくというのが今の王道なのだろう。そんなCPやその取り巻きの苦悩を感じた。とは言え将来の見通しを立てるには「何がユーザーにとってベストなのか?」をつきつめた上で、ビジネスになる落とし所を見つけるのがリスクの最も少ない道だと言える。

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■インターネットサービスをモバイルへ――サービス展開のポイント(パネルディスカッション)
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株式会社NTTドコモ スマートフォン事業推進室 アプリケーション企画担当部長 山下哲也氏
KDDI株式会社 グループ戦略統轄本部 コンテンツビジネス部長 鴨志田博礼氏
株式会社ジェナ 代表取締役社長 手塚康夫氏
スカイプジャパン株式会社 代表取締役 岩田真一氏
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●スマートフォン上で人気のサービスは?
・天気、交通、待ち受け、デコメ。ただしこれはdocomo marketでの話し。これから大きく変わるであろう分野は、特にライトユーザーにおけるそもそものインターネットが使われる環境になっていくだろう(docomo)
・最近導入したきせかえTouchは使われている。現状はガラケーのコンテンツと人気ジャンルにおいて違いは感じない(au)

●iPhoneとAndroidの違い
・「プロモーション」系がiPhoneでは一番多かったが、Androidでは「プロフィット(それ単体で収益をあげようとするもの)」系が多い(ジェナ)

●Skypeとのビジネスコンフリクトに関して
・IPを使ったボイス、コンテンツのサービスとの共存はごく普通のだと思う(docomo)
・もう我々は音声ARPUに頼るフェーズではない。より良いサービスを取り入れて、多角的にデータARPUを上げていく努力をしなければならない(au)
・サービスの解放がすすめばキャリアとして囲い込んでいた部分が少なくなっていくが、今後は携帯電話事業者としてではなく、インターネット事業者としてよりモバイルインターネット環境に適したサービスを提供していかなければらないと思っている。imodeはユーザー別のカスタマイズをしていたわけではないし、amazonに比べたら劣る(docomo)

●AmazonのAndroid Market参入に関して
・素晴らしい。リコメンドの仕組みで自分の欲しいアプリに簡単にアクセスできる形が実現できるのがベスト(docomo)

●定額課金の可能性
・モバイル自体がプレミアムであると思う。PCで展開しているものをモバイルではさらに課金というサービスも海外では見られる(skype)
・現状のマーケットはフリー、1ショットがスタンダードなので、土壌として定額は難しい、レビューが荒れる。何かキラーなサブスクリプションサービスが出てくれば変わるのではないか(ジェナ)
・音楽に関してはダウンロードではなくストリーミング、マルチデバイスというのが主流になるのではないか。こういうサービスは定額に適するのでは(au)
・ロールプレイングゲームのアイテムなど、価値が目減りするものに関しては定額は向いていない。evernoteなど価値が積み重なっていくものに関しては定額はありだと思う(docomo)

●Webなのか、アプリなのか、どちらがいいんだ?
・ジェナではハイブリッドアプリを推奨している。アプリ上でブラウジングしているイメージ。入口はやはりアプリか(ジェナ)
・今後変わっていくと思う。今はアプリ主流。これはAppStoreによるところが大きい。マルチデバイス、マルチプラットフォームを考えるとWebが主流になるの可能性もある(au)
・Webなのかアプリなのかは方法論、コードを書くことには変わらない。そのコンテンツの適正に応じて使い分けるのが本質なのではないか?(docomo)

●スマートフォンならではの注目するサービス
・リアルとの連携。NFCが注目されているのもこの特製から。ラップトップではデカくて重くてリアルとネットは繋がらない。amazonはモバイルにのってユーザーのリアル行動を蓄積していくだろう。そうするとリアル行動へのリコメンドができるようになる。これは強い。(docomo)

【所感】
ドコモ山下さんのスマートフォンの登場によって本当の意味でインターネットが始まる、というのが印象的だった。パーソナルで24時間、手のひらにネットが繋がっている世界は本当にエキサイティングだ。
また、キャリアはデータARPU向上というミッションにおいて、通信事業者ではなく、優れたインターネットサービス事業者へ変わらないといけないし、一部で変わろうとしているのが伝わってきた。大企業特有のスピードというデメリットは本業界では致命的だが、メリットを生かした大きな絵を描いてユーザーに真に価値あるサービスを提供できれば、よりこの業界にドライブがかかる。むしろグローバルを見据えたプラットフォーム展開は我々アプリベンダーにおいて歓迎すべき動きであります。いや、キャリアにグローバルサービスは無料かなぁ。

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以上です。
懇親会に行ってきます。

About tommygx90
桜ヶ丘ではたらくベビースターラーメン。Twitter(@tommygfx90)

One Response to 第4回スマートフォンサミットレポート #02

  1. rikanakayama says:

    Tommy、とっても便利です、ありがとう。

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